関節リウマチ
関節リウマチも、手の指の関節が腫れたり変形したりますが、それだけでなく足の指の関節も、他の体の他の関節にも炎症が起こります。
関節リウマチは、日本で70〜100万人ほどの患者さんがいます。30〜50代の女性に発症しやすく、ひとつの関節にとどまらず、左右対称性に全身の関節にこわばり、痛み、腫れを生じて、進行すると関節が壊れていきます。
そして関節リウマチは変形性関節症とはその発症原因が大きく違います。
その原因ははっきりしていませんが、免疫異常が関係しているといわれています。「免疫」は、本来外から体に入ってきた異物を見分けて攻撃し、体を守るシステムです。そのシステムが何らかの理由で狂いが生じたため自分自身の体の一部を攻撃してしまうことによります。免疫の司令塔はリンパ球ですが、リウマチでもリンパ球が自分自身を攻撃して病気を引き起こしています。
関節リウマチの診断は、症状が起きて数ヶ月の間ははっきりとはできません。というのは変形性関節症などの関節に炎症が起きる病気はほかにもあり、当初は血液検査やレントゲン写真では特定できないからです。同時に他の関節も腫れたり痛んできたりするとはっきりします。
その間は、痛みを抑える薬を飲みながら経過を見ることになります。
「朝の手や指のこわばりなどの症状が6週間以上続く」
「次第に痛む関節の個所が増えてきた」ような場合は、関節リウマチの疑いが強くなります。
現在、関節リウマチは薬の進歩によって、発症から1年以内に治療が開始できれば、かつてのように痛みに苦しんで暮らすことは済むようになっています。完治ではありませんが、普通にくらせるようになっています。
ですが、「発症から1年以内に治療開始」のこの1年を超すと薬の効果がありません。
症状のある方は、すぐにでも専門医にかかることをおすすめします。
スポンサードリンク